生活習慣病は新薬以外で治療すべし

最近、生活習慣病(メタボリックシンドローム:代謝不全症候群)が話題になっています。


その指標となるのが、血糖値・尿酸値・コレステロール値・中性脂肪値の4つですが、世間の医師の間では、これらの数値を薬で抑え込もうとする治療方法が一般的です。ですから、検査の結果、これらの数値が高ければ、ほとんどの場合これらの代謝を抑えて、その数値を正常値の範囲内に収めることに終始してしまいます。


ところが多くの場合、一時的に数値が下がっても薬を飲み続けることによってかえって数値が高くなったり、代謝が抑えられるために身体が冷えて、慢性の頭痛・吐き気・めまい等をおこしてしまい、これを改善しようとしてさらに薬を服用すると、身体の冷えが極致に達して「うつ病」になることさえあります。


生活習慣病は何故おこるのか?


理由は簡単です。ろくに運動や肉体労働もせず、飲み物ばかり飲んで身体を冷やして代謝を下げているところへ、大量の食べ物を体内へ押し込むために、冷えた体内で栄養分が燃焼できずに体中にコレステロールや中性脂肪や糖分があふれかってしまうのです。


すると、これらが活性酸素の発生源とならないように、活性酸素を消去するために尿酸が蓄積されてゆくのです。そうです、尿酸は単なる悪者ではありません。尿酸は強力な活性酸素消去剤なのです。


身体は自らの防御のために、自発的に尿酸を蓄積しているのです。もし、その尿酸を薬で下げてしまえば、警察のいなくなった六本木や歌舞伎町のように、活性酸素に対して無防備な状態になってしまいます。


尿酸を下げる薬に重篤な副作用があると言われるのは、尿酸を下げる薬が悪いだけではなく、その薬によって尿酸が減って活性酸素が発生し放題になることも問題なのです。


同じように、血糖値が高くなる糖尿病で発生するケトン体も悪者一辺倒で考えるのは間違いです。


ケトン体の一つアセトンを御存知でしょうか?


洋服のシミ抜きにベンジンやシンナーを使用したことがあると思いますが、アセトンの力は強力で、洋服や雑誌・壁紙などの、印刷という印刷をことごとく溶かしてしまいます。


つまり身体は、血管内壁にベットリこびりついた中性脂肪やコレステロールを強力に溶かし落として洗い流すためと、血液ドロドロ状態で血液中にこもる熱を揮発することで、気化熱として排熱するために自発的に作り出しているのです。


このような身体の悲鳴に耳を傾ければ、単に薬で代謝を抑えつける方法が治療にならないことはわかるはずなのです。


したがって、生活習慣病を治療して治癒に導きたければ、代謝を抑えるのではなく代謝を促進して代謝に自然な流れを作ることが大切です。途中経過での検査結果が悪くても、一喜一憂してはいけません。体温を上げて代謝を促進してゆけば必ず正常な代謝になってゆきます。


次の点に注意すると、自身の代謝能力が改善して生活習慣病からのがれることができます。


◆代謝を抑える新薬の服用を止める


◆ウォーキングなど汗ばむ程度の運動をする


◆食事の薄味を止めて、塩味をある程度しっかり摂る


◆香辛料を積極的に摂り、体内から温める


◆身体を冷やすもとになる水分摂取量をぐんと減らす


◆お風呂には半身浴でも全身浴でも汗が出るまでぬるいお湯につかって温まる


◆サウナや岩盤浴等で冷えのもとの過剰な水分を汗で追い出す

一覧に戻る